マンションのルール

 ある日、もう陽も落ちきろうとする時間帯に、ある中年程の男性が家を訪ねてきました。その男性は私の部屋の上の階に住んでいると言い、ある紙を手渡してきました。男性は帰り、手渡されたその紙には「当マンションのルールによる厳重注意」みたいなことがかいてあったと思います。要は、普段の生活音、例えば話し声などが酷くうるさいよ、といった具合の注意書きでした。上に住んでいる男性が管理会社に連絡を入れ、正式な注意文を送ってもらったのでしょうか。さすがに普段ちょっと騒ぎすぎたかなぁと猛省しつつ、意気消沈気味に部屋にある椅子へと腰かけます。ただ、話し声に関しては、最近は部屋に他人を招いた記憶がないので、他の部屋のとばっちりを受けたのかな程度に思っておりました。

 翌日、また陽が落ち切ろうとする頃合いに、前回の男性が訪れてきます。「元気でやってるかい」などと声かけに来たらしい。昨日とは打って変わって気さくな雰囲気で、急に距離を詰めてくる男性に若干の困惑感情を持ちつつも、先日の反省もあるので、元気でいます、あれから部屋がうるさいと思ったことはありませんか?などと無難な世間話みたいなのをたらたらと話していました。

 しかし私はここで何か変にでも思ったのでしょうか。会話を終えた後、玄関のほぼ正面のあたりにある階段を上へ登ろうとしている男性に「上の階にお住みなんですよね、何号室の何さんですか」と質問しました。すると男性は「602号室の何々だよ」と返答します。602号室は私の真上の部屋です。そうか、いつも真下からうるさい音でご迷惑をかけていたのか、今後も気を付けて生活しないとなぁと内心で思いつつ、男性を見送ろうとしていた時、下の階から上の階へ向け、ちょっと若めの女性が階段を上がっていました。

 何を思ったのでしょう。私はその女性にも「すみませんが、住んでるお部屋の番号を伺ってもよろしいですか」と尋ねたのです。女性は特段嫌な顔をせず「真上の602号室ですよ」と答えてくれました。あれ? 602号室?じゃあこの男性は誰なんだ? 男性と女性の顔をキョロキョロ見回しながら困惑しているのを悟ったのか、女性が「その人は私のストーカーなんですよ」と微笑気味に言いました。ストーカー?え?ん?ますます頭は混乱するばかり。ただ女性の様子を見るに、男性による一方的なストーカーではなく、一応お互い顔見知りではあるらしい。女性もまた来たのかと半ば呆れたような表情をしており、どうやら事あるごとに女性の部屋を訪れては、軽くあしらわれているような関係であることがわかりました。

 もはや何がどうなっているのかよくわからないこの状況。私は男性を厄介に感じ、後のやり取りは女性にしてもらおうと思った矢先、男性が突然女性を襲いだします。殴る蹴るといった過度な暴力や性的暴行ではなかったのですが、女性が酷く嫌がる様子だったので、私は咄嗟に手持ちのスマホで110番をかけようとしましたが、パニックになったのか指が震えて上手く入力できません。男性はナイフを手に持っており、女性に突き付けるといった行動こそはしていなかったのですが、この光景を見てしまったことで後々殺しに来るかもしれないなどと恐怖に感じ、一旦玄関のドアを閉め、震える指で再度110番を試みます。・・・・この後どうなったのかは、もう覚えていません。

 

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 覚えていないのにはちゃんと理由があります。これは自分がついさっきまで見ていた「夢」だったからです。私はつい先ほど、上記のような夢を見てから、口を開けた状態で目を覚ましました。寝ている間は口呼吸だったのか、のどの中はからから。恐らくこのからからが限度に来て目が覚めたのかなと思います。とりあえず、おはようございます。

 上記はあくまでも夢の話で、上に書いたこと以外にも少々色んな光景があったのですが、上手く思い出せない、書き起こせないなど問題があったために省略させていただいてます。ただ簡単に全体のあらましを申せば、「上の階に住むと自称する男性によって色々と大変な目に合う」といった具合です。夢の中でのちょっと別のシーンでは、男性がなぜか私の参加している合作についても知っていて、私に関する情報が筒抜けだったという場面がありました。めちゃくちゃヒヤッとしました。

 久々に異様な夢を見たので、ちょっとメモ程度にブログに記しておこうと、今こうして記事を書いているのですが、実はもう一つ寝起きながら感じたことがありまして、それは「周りに誰が住んでいるのかわからないことへの恐怖」です。

 夢の中で自分は、男性が上の階に住んでいることを自称したことを安易に信用していますが、そもそも上に女性が住んでいることを前もって把握していれば、初見の時に不信に感じ、後の謎な悲劇を避けることが出来たはずだと思いました。さっきまでの話はあくまで夢の中のお話ではありますが、事実今自分が住んでいる集合住宅で、自分の上下左右の部屋にどんな顔の人が住んでいるかはわかりません。稀に玄関先ですれ違って「この人かな?」程度には思うことがあるのですが、確信には至っていないのが事実です。

 予め、隣にはこういう人が住んでいる、とお互いに把握しておけば、夢の時みたいに不審な人が来た際に部外者だとすぐに認識することが出来ますし、不審者が出入りしたのでお互い気を付けましょうと情報共有することも可能です。恥ずかしながら、現在の住居に越してきた際、周囲の部屋への挨拶回りを怠ってしまったので、周りにどんな人が住んでいるのかは今でもわかりません。ちなみに挨拶に来られたこともないです。もし万が一、あの男性のような「私はすぐそこの部屋に住んでる」と自称する不審者を信用し、トラブルに巻き込まれたらどうなってしまうのでしょうか。転居時に挨拶回りをしておけば防げたかもしれないのに・・・。

 

 とまぁ、いつになく意味不明な文章となりました。早朝でよくわからないままによくわからないことを書き連ねたので、正直自分にもよくわかりません。が、何度も言うように、周囲に誰が住んでいるか、軽くでも把握することが出来れば、万が一起こるかもしれないトラブルを防ぐことが出来るのではないかなぁ、と思った次第でありました。ただでさえ不明瞭な夢の話を、不明瞭なまま書いたものなので、読んでいてよくわからなければもうそのまま流しちゃってください。あくまで個人用の殴り書きみたいな程度に思って頂ければ大丈夫です。

 5時半ながら部屋には朝日が差し込み、日が長くなったことを感じさせられるばかりではありますが、まだ2時間しか眠れていなかったので、わたしはこれからもうひと眠りしようかと思います。今日も気温が上がりそうですね。お体には気を付けて、それではおやすみなさい。